内容説明
日本語の環境で育った私達が、正規の教育を受けた英米人のような英語を完全に駆使して論文を書き、口頭の研究発表をすることは恐らく不可能であろう。問題は、どの辺のレベルをもって許容可能とするかという点であろう。本書は、ネイティブスピーカーからのアドバイスとして、日本人の陥りやすい誤りや、英米人にとって理解しにくい点を指摘し、多くのベテラン執筆者が自らの体験や、体験から得た知恵を語っている。
目次
一般的アドバイス(論文は英語か日本語か;科学論文の意義;英文論文の書き方;若い研究者のお役に立てば;英語で研究論文を書く苦楽と気長につきあうために;あなたも上手な英語で論文が書ける;論文と解説文の“わかりやすさ”について;誤解されないように書きたい;国際交流における話す英語と書く英語)
Native Speakerからのアドバイス(科学論文を書かれる方へひと言;英語・科学・外国人・査読者;To be or not to be―不定詞の使い方)
誤りやすいポイントの指摘(‘In thecase of’と「関係」と;私の選んだ混乱しやすい文章・表現トップ10;英米人にわからない英語)
体験的上達法(ご参考までに;英文だから難しいのであろうか;いかにnative Englishに近づくか;英文を書くときの“微視的”な問題と“巨視的”な問題;科学啓蒙書を英語で読む;音読のすすめ;習い性となる;日本人ポストドク奮戦記)
翻訳作業の一般論(思考の言語化と翻訳の要件)
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